勇のぼそぼそ(第四拾参回)  
マクロレンズに接写リングを付けて被写体を覗き込む…
まるで少年が初めて顕微鏡を覗き込むのに似ている。
ハッセルバラッドを携えて丸八年このような写し方をするのは初めてである。
二十歳頃クラブに入りそれなりの成績をあげながら撮るのを止めた。
その頃『田中角栄』の列島改造論が盛んで
何処へ行っても同じような景色になるのが嫌だったのだ。
今振り返るとその後も続けていればと悔やむ…残念ながら過ぎ去った時間は取り戻せない。
逆に残された時間を大切に今ある風景を自分なりの感性で写し込んでいきたく思います。